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韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる

韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる
神谷 丹路
韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる
定価: ¥ 1,995
販売価格: ¥ 1,995
人気ランキング: 278169位
おすすめ度:
発売日: 2001-06
発売元: 凱風社
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若い感性がありのままの韓国を享受
ガイドブックから評論まで右、左さまざまの韓国物出版がなされている。 この本は、それら類書とは全く異なるものである。若い感性が、ありのままの韓国を享受し、その有り様を歴史に照らしを具体的に述べたものである。文体も素直で読みやすく、若干大きいのを我慢すれば、旅の道連れにも適している。  内容にふれる。1919年4月3日、韓国で言う「三一独立運動」、日本ではかつて「万歳事件」と呼ばれる事件が起こった。京畿道水原地方朝岩里で、一人の老人を捜しだし事件の証言を求める。その老人の口を通して、片田舎での一日を具体的に語らせていく。独立を求めて万歳を叫び行進する民衆の圧力に、たまらずに発砲する巡査。小山のように積み重なった投石の下に倒れた巡査。事実を、あるがままに後世に伝えることの大切さ。歴史とは、ある意図で編纂されたいわゆる史実ではなく、細部の事実の集積であることを述べる。 ただし、歴史の事実は、一方の側にのみ理があるのではない。例えば、日本軍部の要請で、済州島の地下に巡らされた要塞。土地は取り上げられ、強制労働の現地の人々。それはそれで事実であろうが、この地下要塞を拠点にして戦われた、内戦にもふれなければ片手落ちというものである。 釜山の丘の上に立つ、救国の英雄李舜臣は、いわれなき誣告によって一兵卒に身を落としたではないか。外敵の侵略に対するに、内部抗争にあけくれる民族性にも言及するのが、真に歴史に学ぶ姿ではなかろうか。 振り返って、我が国の歴史はどうだろうか。いまだ戊辰戦争の成算も出来ずに、靖国神社の迷妄に振り回されている。言われなき挑発により戦わざるを得なかった会津に対して、賊軍の汚名を着せて恥じることのない現実に絶望する。自国の歴史にノーサイドが言えない限り、他国に対してもノーサイドを言えない。

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